COLUMN
スタッフ・生産者さんコラム
食の宝島佐渡 通信 2026年10月号
佐渡ではだいぶ秋の気配が深まってきました。雨が降っては止んでの繰り返しで、田んぼはすっかりやわらかくなっています。泥に脚をとられ、コンバインがもがいた跡を、あちらこちらで見かけます。私たちも、やわらかくて機械が入れない田んぼ丸々一枚を手刈りした苦い過去を思い出します(^-^;)


可能な限り、手刈りを避けるため、稲を刈る前には田んぼのぬかるみ具合を歩いて確かめます。機械が埋まらないギリギリのラインを見極めなければなりません。中山間では、トラクターで牽引して脱出することが出来ない場所も多く、埋まらないように、ベテランでも緊張する稲刈りとなります。

そんな仕事を終えて、帰宅後にふと家の外を眺めると、空が淡い朱鷺色からオレンジ色へと染まっていくところでした。一年一年、大きく変化するお米の市場とは対照的に、幼い頃からずっと変わらない風景に心がホッと和みます。「今年は作るのやーめた!」が出来ない田んぼ。お米づくりを続けることで、この風景も守られていると思うと、踏ん張る足に力がみなぎる心地がします。



